第11章 新入りさん入ります
翌日のお昼休み。
昼食を終えたあたしはジュースを買いに廊下を歩いていた。
「…誰だろう?」
「3年生かな?」
「…?」
廊下が何やら騒がしい。
騒ぎの方へ視線を向けるとそこには―――
「潔子先輩?」
「あっ、鈴ちゃん」
「1年に用事ですか?はっ、まさかあたし何か忘れて——」
「あのね、鈴ちゃん」
そこで聞かされたのは、1年生マネージャーの勧誘の話だった。
「あ、あたし1人じゃやっぱり頼りないですかね…?」
「ち、違う!そういう訳じゃないんだけど…」
確かにどんくさい部分も多いし、潔子先輩みたいに部員の手綱を握れているわけでもない。
でも、次に飛び込んできた言葉は意外なものだった。
「…烏野は確実に強くなってる。もしこれで来年から部員が増えたら、鈴ちゃん1人だと大変なことも増えると思うの。だから、少しでも今の内から、仲間、増やしておきたくて」
「潔子先輩…」
そんな風に考えてくれていたんだ。
なんて感動を覚える。
もちろん部活全体の為だとはわかっているが…。
「っ!任せてください!探して声かけてみます」
「ありがとう」
潔子先輩の決意の真相を知ったあたしは軽い足取りで教室へと戻っていった。
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「ねぇ、バレー部興味ない?」
「いや、私もうテニス部入っちゃてるし…」
「私はそもそも運動きらーい」
時間さえあれば、手当たり次第に声をかけてみるが見事に撃沈。
そもそもそんなに友達の多くないあたしには”勧誘”というものが結構ハードルの高いことだったと思い知らされる。
「…勧誘ってどうやるの?」
「身近な人にだけ声かけててもねぇ…」
呆れたような友人のツッコみが、あたしの心に沁みた。