• テキストサイズ

【ハイキュー】幼馴染を応援しています

第10章 初めてのインターハイ予選





周りの音が遠くなる。
こんな所で…。
そんな感情が脳内を駆け巡っていた。

「ラストがドシャットか…チビ助にはダメージでかいだろうな…」
「っ…」

タイミングも、高さも完璧に見えた。
スピードだって落ちてなかった。
それでも、読まれていた。

最後の最後、必ず飛雄は翔陽を使うと、及川さんに。


「「「ありがとうございました!!」」」

あたしはぶら下げていた弾幕を無言で片付け、1階へと向かっていた。









「お疲れ様」
「…うん」
撤収を済ませて解散した後、あたしたちはいつもの帰り道を歩いていた。
忠は沈んだ表情のまま、島田さんのお店に行ってしまった。
蛍に改めて労いの言葉をけるけど、返事はそっけない。

「いい試合だったねー、すごいドキドキした」
「うん」

こういう時も、あんまり負のオーラを醸し出さない蛍に救われることが多い。
それでも、真面目に部活をやってきた蛍だって、悔しいにきまってる。

「あのさ、つ、次は———」
「もういいよ。無理にしゃべらなくて、いいから」

この空気だけでもなんとかしようと口を開けば、蛍に止められてしまう。

「…うん。ごめん」

何も言わない方がいいこともある。
そんなことはわかっていたのに、つい出しゃばろうとしてしまった。
あたしは反論することなく、黙って帰り道を歩き続けた。




次は、次こそは絶対に、勝とうね。




/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp