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【ハイキュー】幼馴染を応援しています

第10章 初めてのインターハイ予選





湧き上がる会場。
おそらくこの会場にいる人間の大半が予想していなかったであろう展開に胸が熱くなる。

「つながった…」
「だな!取り返したぞ!!」

興奮冷めきらぬ様子の滝ノ上さん。
1階では、飛雄を蛍が夕先輩に頭を撫でまわされている。
嫌そうな顔はしてるけど、あたしもその場にいたら思わず飛びついてると思う。
それくらい興奮したブロックだった。


少しの休憩が挟まり、その間に滝ノ上さんは姿を消していた。
トイレかな…?

「いーぞォーいーぞォー青城ーッ!!」
「押せ押せ青城!!」

先程より明らかに熱のこもった青城コールが、会場全体を包み込む。

「及川くーん!がんばれーっ!!」

黄色い声援も相変わらずだ。

「烏野ーッ!!!」

張り合って声を出すものの、すぐに周囲にかき消されてしまう。

「オラッ!どうだコレ良くね!?」

いきなりずい、と差し出されたのは砂利の入ったペットボトル。
差し出したのは、滝ノ上さん。
即席の応援グッズを作りに行っていたらしい。

あたしと島田さんはそれを受け取ってしゃかしゃかと振ってみる。
わりといい音が出て、少し和んだ。

「どうだ、勝ってっか!?」
「まだ始まったばかりです。ラリーが続いてて…」
「見てる方もきついわ」

視線はあくまでも1階に止めたまま話し続ける。

「どっちのチームもいい感じには違いないんだ。でもその分———」

島田さんの言葉の直後、岩泉さんのブロックアウトが決まってしまう。

「うんまっ!ブロックの端っこ狙ったな今…。パワーだけじゃねぇな青城の4番…」
「しかも1年生の蛍の手、狙ってましたよね?」
「……こっからは地力の差が出てくるかもしんねーな…」

経験者2人の険しい表情に、今の状況がどれだけ危ういかが見て取れる。
烏野の調子がいい事はわかっているのに、胸騒ぎがした。


翔陽の速攻も、なかなか決まらない。
カバーできるだけの強いリベロはいるけれど…。
ラリーが続いて、得点には繋がらない。
そんな時だった———



「リベロがトス…!?」

アタックラインぎりぎりでのオーバーハンドトス。
綺麗に上がったそのトスを、及川さんが打ち抜く。

ここに来て初めての2点差をつけられてしまった。



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