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【ハイキュー】幼馴染を応援しています

第10章 初めてのインターハイ予選





「あれ、菅原はでてないのか…」
「……」

そうか、3年生は下手したらこの大会が最後の試合なんだ。
さりげない道宮先輩のつぶやきに、あたしは答えることができなかった。

その後もうまく変人速攻と普通の速攻を使い分けながら伊達工を翻弄していくが、そう簡単に崩れる強豪ではない。

「おいおい、今の伊達工のブロックヤベェな」
「今の相当テンション上がっただろうな伊達工…」

隣にいた島田さんたちも冷や汗をかいている。
未だに18-15で烏野がリードしているものの、伊達工の気持ちのいいブロックが決まるたびに心臓がぎゅっとなる。



「西谷ァァァ!!」

しかし、再度捕まった翔陽のスパイクを夕先輩が拾い上げる。
スーパーレシーブと呼べるその光景に心が震えた。

「持って来ォォぉい!!!」

響く翔陽の声につられて、伊達工がブロックの体勢に入る———が。

トスの先は烏野のエース、旭先輩だった。
みんなの力で切り開かれた綺麗なコース。
力強く撃ち抜かれたボールはそのまま伊達工のコートへと落ちた。


「やったぁーーー!!!」
「よァっしゃああ!!」

その感動的な光景に、思わず大声で飛び跳ねる。
コート内、ベンチ、鵜養コーチまでもガッツポーズでその喜びを露にしている。

最初の不安は杞憂だった。
だって、3月とは絶対に違うはずだから。
身を乗り出して、声がかれるまで応援し続けたあたしは、そのあとも手すりを握りしめすぎて、試合が終わるころには手のひらの感覚がなくなっていた。










1セット目をもぎ取った後の試合も怒涛の展開で、特に翔陽が抜けている間の蛍の活躍もすごかった。
あの高身長の伊達工相手にしっかりブロックをお返ししてあげていたし。
ブロックに捕まり続ける旭先輩のボールを必死に拾い続ける夕先輩の足でのレシーブもかっこよかった。

最後の一級は奇跡のようにネットを転がったボールが伊達工側に落ちて終わった。
運すらも味方につけていたような感覚に陥ってしまった。

試合終盤になるにつれて上がっていくテンポに、気が付けば動いてないあたしまで汗をたくさんかいていた。
…多分、声の出し過ぎと興奮によるものだと思うけど。


結局、伊達工戦もなんとか2-0で烏野が勝利を収めることとなった。






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