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【ハイキュー】幼馴染を応援しています

第12章 いざ東京へ





「おお!烏野か!?」

体育館に入ると、ひと際目立つ白い髪の男の人が声をかけてくる。

「何年だ?背はあんまねぇけどガタイ良いな!!」

人懐っこい声と仕草で、あたしはあっという間に肩を組まれていた。

「え、あの…」
「ほかの部員はどーした?早くやろうぜ!!」

「離してください」

驚いて動けないでいるあたしを見て、潔子先輩が引きはがそうと声を上げる。

「なんだよ、いいだろ別に!」
「ちょっ」

ヘッドロックをかけられているような体勢にかわり、さらに動けなくなっていく。

「木兎さん」
「お!赤葦!見ろよ、烏野来たぞ!」

あたしにヘッドロックをかましているのは”木兎さん”。
あとからやってきた端正な顔立ちの落ち着いた人は”赤葦さん”と言うらしい。

「彼女は女性で、マネージャーです木兎さん」
「はぁ!!?」

「じょ……じょし……?」
「はい、女子です。失礼極まりないですよ、木兎さん」
「だ、だって! …ほら!肩幅とか!」
「言い訳は見苦しいですよ。……すみません、うちの主将が」

赤葦さんが、すっとあたしの前に立つと、綺麗な動作で頭を下げてくれた。
そのあまりのスマートさと、間近で見る大人びた顔立ちに、あたしの心臓が別の意味で跳ねる。

「あ、いえ……! 全然気にしてないです!あたし、水泳やってたので肩幅広めですし、よく間違えられるので……!」

間近で見るその切れ長で整った目鼻立ちと、すっと通った鼻筋、そして耳に心地いい落ち着いたトーンの声。
さっきまで「男に間違われた!」と凹んでいたショックは一瞬で宇宙の彼方に消え去っていた。



「……鈴」
「あ、蛍?」

「すまん!」と謝りながら消えていく木兎さんを見送っていると、少し上から降ってくる、聞き馴染みのある声。
振り返った瞬間、後ろに立っていた蛍の顔が、見たことないくらい不機嫌に歪んでいた。

「……男子に間違われて喜んでるなんて、ついに頭もやられたわけ?」
「喜んでるように見えた!?」
「だらしない顔はしてると思うけど?」
「だ、だらしないって…」

蛍はふんと鼻で笑い、だけどごく自然な動作で背中をぽんと押して、あたしの隣に並んでいた。




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