第22章 1 John 1:9
寝室からベランダに出てみたら、サンダルが置いてあった。
「寒…」
すっかり外は冬で。
空気が冷たい。
サンダルをつっかけて自分の部屋の方に行ってみた。
俺と智の部屋の間の仕切り板は、まだ直っていないようでなにも嵌まっていなかった。
昼間に来ていたおじいさんは修理しに来てたんじゃないのかな…?
俺の部屋のベランダに入ると、リビングの窓の鍵が開いていた。
ほっとして、中に入る。
中は真っ暗で、外の薄明るい光と家電製品のランプだけが浮かんでいた。
不思議だった。
高校生からずっと住んでいる自分の家なのに。
知らない家みたいだった。
あまりよく動かない手足をなんとか動かして準備をした。
シャワーをすることにした。
湯船に入ったら気持ちいいとは思ったんだけど、倒れる自信しかなかったからやめておいた。
浴室暖房を入れておいて、着替えを用意した。
洗面所の収納からバスタオルを出すと浴室のドアのタオルハンガーにひっかけた。
「ふう…」
たったこれだけのことなのに、息が切れた。
洗面台の前に置いた椅子に座ると、頭がグラングランした。
ちょっと休んだら平気になったけど飯食ってないせいか?