• テキストサイズ

Maria ~Requiem【気象系BL】

第21章 Psalm 121:1-3


「待って…どうして…?」

オロオロと俺と西島の顔を見比べている。
どんどん顔色が悪くなり、汗も噴き出してきた。

「どうしたんですか?櫻井さん」
「だって…先生…、俺は整形外科に勤めていて…忙しくて…だからご飯、食べ忘れて…でも智が…智は…」
「大野がどうかしたんですか?」
「だってっ…まだ俺は医者になってないはずなのにっ…」
「落ち着いて…櫻井さん。落ち着いてください。ゆっくりと息をして…」

西島は翔の背中に腕を回して、そっと擦った。
しばらく翔の荒くなってしまった呼吸を整えるため、部屋には沈黙が流れた。

「…落ち着きましたか?」
「はい…」

西島は少し黙って、翔にまた質問した。

「あなたは整形外科医なんですか?」
「はい……いえ……」

翔の答えは要領を得ないものだった。

「医師だから食生活が不規則だったということですか?」
「…わからない…」

翔はうつむいて自分の手をじっとみている。
俺や西島の顔は見ようとしなかった。

「そうですか…」

西島は俺を見上げた。

「……渋谷のTJ東京総合病院の整形外科に勤めてた」
「ああ…あそこは整形外科が強いもんな…」

聞こえているのかいないのか。
翔はなんの反応も示さなかった。

/ 495ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp