第20章 Romans5:3-4
他にもフィリピンに住んでる奴がいるか探してみた。
海外に移住している人もいたが、フィリピンに住んでいるのは総務部の3人だけだった。
「……」
嫌な感じが拭えなかった。
もっとコイツらのことを知りたいと思ったが、海外に住んでいるからか現在の詳細な情報はないに等しい。
雅紀に言って再度調査をすることにした。
費用はいくらかかってもいい。
知らないといけない気がした。
いつの間にかコーヒーはからっぽになっていた。
ふと腕時計を見ると、ここに来てからもう二時間経っていた。
今日はもう帰ろう。
明日もう一度ここへ来て、どうするか考えることにした。
なんだかこの嫌な感じのまま、翔のことなんて考えられそうになかった。
時間なら、たくさんある。
焦る必要はない。
それに翔には松本潤がいる。
俺が傍にいなくても、あいつがきっと翔のこと支える。
今日、実際に見た松本潤の顔を思い出した。
あんな綺麗な顔をした男、芸能人以外にみたことがない。
こっちもなんだか嫌な感じがした。
嫌な感じと言うより胸がムカムカする。
帰る前にもう一度ベランダに出てみた。
翔の部屋の方を伺うでもなく、そこから見える夜景を眺めた。