第15章 Genesis2:16-17
「もお!智に殺られるかと思った!」
部屋に入ってくるなり、盛大にぶーたれたのは和也だ。
「おまえがあんな紛らわしい現れ方するからだろ…」
「だあって!隣の部屋のベランダからしかこっそり入ってこれないんだもん!」
「だからってなあ…」
「でも智、元気そうでよかった!雅紀に聞いてたけど、もっと死にそうなのかと思ってた」
くるくると良く変わる表情で、和也は俺にじゃれついてくる。
「ああ…まあ、実際死にそうになった」
「今はもう大丈夫なの?」
「…まあ…」
言葉を濁すと何かを察したのか、あっという間に機嫌が悪くなった。
「ふうん?そんなにここのお坊ちゃんのアソコ、具合がいいの?」
「は?」
「さっきずっとセックスしてたじゃん」
「おまえ聞いて…」
「仕方ないでしょ…忍び込んできたら真っ最中だったんだもん」
しれっとした顔をして、まっすぐ俺の目を見て開き直る。
べちっと頭を叩くと、本気でムカついた顔をした。
「悪趣味」
「昼間っからヤッてるほうが悪くない?そんなに元気なら、俺と一緒に帰ろうよ!」
「元気…?馬鹿言うな…この前だって……」
あれ?
そういえば、ここんとこ熱出てないかもしれない。
それにあの夢も…
最近、見てない。