第4章 𝕂𝕒𝕝𝕒𝕟𝕔𝕙𝕠𝕖 𝕦𝕟𝕚𝕗𝕝𝕠𝕣𝕒
轟くんは私に゛関係ない゛って言った
それは「私には関係ない」じゃなくて
「お父さんは関係ない」なんじゃないかって思う
私がピンチのときに助けてくれた彼を見てた
温かい言葉で安心させてくれた彼を見てた
振り返ってみえた彼の背中は
右から左にかけて凍っていってるように見えた
全身凍って彼を覆い尽くす、そしてどんどん募らせ閉じ込めていく
゛個性は付いてきて、そこにあっただけ
私は私を助けてくれた轟くんが好きなの゛
答えはいとも簡単にそこにある
まだ半冷半燃の轟くんを見てない
『とっ…轟くんの傍にいると温かくて安心する…守らせてくれって言ってくれたけどやっぱりいやだ!氷が轟くんの炎じゃ溶かせないなら、私の光で溶かす!
…わたしに…見せてくれないかな』
抱えているものがどれほど重いものかは計り知れないし、想像もつかないけれど
轟くんが苦しんでるなら寄り添いたい
力になりたい
『だって…轟くんは…わたしのっ…』
このときほんの一瞬だけ
啓悟くんの顔が浮かんだ
『…っ私にとって…轟くんはヒーローだから!!!
それに…借りまだ返せてないよ…』
わたしの"ヒーロー"なんだ