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花水木が咲く頃に ꕥヒロアカꕥ

第1章 𝔸𝕗𝕣𝕚𝕔𝕒𝕟 𝕔𝕠𝕣𝕟 𝕝𝕚𝕝𝕪





自分でもこんなに低い音が出るとは思わなかった
ひかりちゃんは聞こえなかったのか顔を傾げていて表情が不安げなのはきっとオレの顔が酷く曇っているからだろう。まずったなら切り替えればいい


『オレも時期プロヒーロー様の育成に関われて光栄です』

「なんかバカにしてる?」

『あ、ばれた?』

「もうホークスなんて知らない!連絡取らないからね!」

『それは悲しいからほんと止めて』


これでいいんだ
今はまだ

でもさっきの流石にヤバかったよな
もし聞かれてたらこれまで築き上げてたものが全て壊れていたかもしれない
こんな風に… ひかりちゃんと話すこともままなるところだった


ってか、゛今までとか言うなよ゛てオレ余裕なさすぎだろ…ダサか上に恥ずかしかー…


ひかりちゃんはこんなオレを憧れの眼差しで見てくれてるけど現実はただキミを溺愛しすぎて、良いことなのにオレから巣立っていくのが嫌で ひかりちゃんがオレ以外の男と見ることさえ許せない小さい男なんだよ






『…けどもうそんな事言ってらんないかな』

「どうしたの?」

『こっちの話』


もうなるようになれだ
オレがキミの側にいられなくなるのなら____

『日も落ちてきたし、まじで戻ろうか』

「えー」

『荷造りとかもまだ終わってないでしょ?
オレ手伝うの嫌だよー ひかりちゃんに付き合うと三日は拘束されそうだし』


茶化せば不機嫌そうに頬を膨らまし「わかったぁ」と言うもんだから余りにも可愛くてニヤけてんのを隠すのに必死だった
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