第29章 【ケツのツケ】
なんだか、
その不格好なセックスがたまらなく愛おしく感じて…
笑いながら廉と抱きしめ合って眠った。
その翌日、
「抱く側ってこんな疲れるんやったっけ…?」
とか零してきた廉はあんなにめんどくさがっていた
ジム通いをあっさりと始めたらしい。
その日を境にやたらと「今日、タンパク質足りて
ないわ〜」とか言ったり、脂肪も筋肉もつきにくい
バナナ型遺伝子の持ち主だから相当苦労したのは
わかるけど、しょっちゅう腹筋や腕の筋肉を見せたり
触らせてくるし、タンクトップ着がちになって
若干、めんどくさい系男子が爆誕した。
だけど、それ以上にめんどくさかったのは―――
「ちょっ海人!最近お前…
俺に抱かれて最上級に可愛いない?」
「笑 キミに振られて最上級に可愛いの
みたいに言うじゃんw」
「そんなんいいからメガネかけろ!メガネ!!
それかサングラス!」
「かけてるよ!帽子も被ったし!」
「海人、見てみ。次の番組の出演者男ばっか!!!
倖田の來未姐さんの紅一点やで?!あっぶな!
絶対、俺から離れたらあかんよ?
コラボ動画撮るなら見といてやるから!!」
「もー!見とかないで大丈夫だって!笑
廉も撮ったりしなきゃでしょ?
それにオレ、廉以外興味ないしっ!」
「海人はそうかもしらんけど、向こうはわからん
やん!海人はさ、もうアイリットと美少女コラボ
だけしといたらいいんちゃう?」
「そんなわけにはいかないでしょ!
だいたい、美少女コラボってなに 笑」
「やって、アイリットが一番安全なんやもん。
あの子らからしたら
俺らもう、立派なおっさんやからな?w」
「何それ、やなんだけど~!」
って拗ね方がもう美少女。マジ可愛い…。
あのアイリットと並んでも引けを取らんどころか
俺の海人がいっちばん可愛い…。
「でぐも俺のことオジサン呼びやったし笑」
「ねぇ、それもやだ!廉ってさぁ…共演者の人と
仲良くなって、すぐあだ名で呼び合うよね?」
「あだ名くらいでピーピー言うなよお前。
海人としかせんよ?こんなこと…」
海人の腰を抱き寄せて、軽く触れるだけのキス
をすると、物欲しげな顔で俺を見つめてくる海人。
海人を抱く前は
どっちがどうとか固定せんでフレキシブルに
やったらいいやんって思っとったけど…