第29章 【ケツのツケ】
ものすごい考えて、考えて、考えまくって、、
いろんなもん、抱えとったんやと思う。
もちろん、表ではプロらしく、求められる可愛い
にも応えとったけど…舞台裏での海人は
そういうんが顔つきにも表れとって、若干オラつい
とったっちゅーか…雄み溢れる感じで。
5人の頃はあの人らに甘やかされて可愛がられて
ハッピーオーラしかなかったから…
ぶっちゃけちょびっと、戸惑ったけど。
―――そんなある日。
あれは…海人ん家やったかな。
個人仕事が多かったから情報共有しとこうって仕事
の話半分。最近思うように逢えてないんだよね…
とかいう、プライベートの話半分を酒の肴にして。
まぁ、20代の男なんて酒が進めば
結局…エロい話になるわけで。
「怖くない?オレ、1ヶ月位シてないんだけど…」
なんて言い出した海人を「コイツ、ヤバいわ 笑」
って笑い飛ばして、いい感じに酒回ってんな〜
とか思っとったらキス、されて。
「オレらみたいな仕事ってさ、究極スキャンダルで
叩かれまくるか、こうなるかしかなくない?」
って…ソファに押し倒された。
海人も大概やけど、海人に覆いかぶさられながら
「まぁ、それは一理あるよな」って抵抗すること
もなく抱かれた俺も…大概よな。
男とは100%ないとか言っとったくせに、
流れに身を任せてみたら海人は床上手で。
翌朝「…上手やん」って褒めると「へへっなんか
照れるね、。モーニングコーヒーでも飲んじゃう?」
って無邪気な顔で笑ってきた。
…なに?その余裕。…生意気やん。
あかん。脳がバグる。
昨夜のお色気ムンムン海人は何やったん…とか。
幻的なやつやったんかも…?とか。
そんなアホなことを考えながら海人の淹れてくれた
コーヒーを飲み干し、
寝不足の脳にカフェインをぶち込んだ。
それからはお互いにその日のことは口にせんまま
普段どおりを心がけて過ごす日々で。
相変わらずほわほわで可愛い
いつもの海人が当たり前におって…
自分の中で幻説がより、信憑性を増した。
やけど、時折、、そんな俺の幻説を否定するかの
ように耳元に唇を寄せて、指先を絡めながら
「……れん、今日いい?」って誘われると
あの日の記憶が一瞬で蘇ってきて体が火照る。
なんなん…これ。
なんか、むっちゃ悔しいんやけど…。