第27章 【Summer Nude】
『それは勿論、いいとしてさ?協力するんだから
あると思うんだよねぇ…オレにも聞く権利。
もしかして2人って…付き合ってるけど、
デートしたことない系?』
スバリ、言い当てられて鼓動が速まる鼓動。
『あはは!そーなんだぁ…付き合いたてとか?』
「……もうすぐ、1年っす。」
『もうすぐ1年?!えっ…
じゃあちゅーとかはまだな感じ?』
「…いや、それはしました。なんなら付き合う前に」
二人して並んでもたれとった背中を壁から離して
目を大きく見開いて俺のことを見てくるから
絶妙に気まずくて、視線を逸らすと察した先輩が
また俺の隣に肩を並べてトンっと背中を壁に着けた。
『やることはやってんだ笑 あぁ、でも同性同士の
始まりって…案外、そんなもんだよね苦笑』
「…とはいえ、キスどまり、ですけどね。
一緒に出かけたこともなければ一緒に帰ったりも
ないんで、なんなら手も繋いだことないですし」
『それはまた…だいぶ拗らせてるねぇ…
何でそんなことになってんの?』
「やっぱ、そう思うっすよねぇ苦笑
俺は全然、したいんすけど…
恥ずいみたいで。あっちが。」
『…恥ずかしいんだぁ。え、でもさ
2人で一緒に勉強はできてんでしょ?』
「あー…2人になるんがっていうより、
人に見られるが無理みたいっす。」
人に見られるのかぁ…まぁ、カイトくんの気持ちも
わからなくもないけどね、なんて呟きながら
大きく伸びをしたあと『青春してるねぇ』と
肩をポンッと叩かれた。
これは…青春なんやろうか?
俺はもっと、一緒に帰ったり、制服デートしたり、
休日に待ち合せてデートして普段とは違う髙橋くんに
ドキドキしたり…、そんな学生ならではの
青春っぽい思い出をたくさん作りたいんやけど…
全然、思うようにいかへん。
「なんか…気にしいなんすよ、あの子。
もし、俺らの関係について何か訊かれても友だち
って言えばいいやんって俺は思うんすけど…」
「俺らが休日に遊ぶような友だちなんはおかしい
とかなんとか…人の目、気になるみたいで。」
『あーねっ!勿論、それもあるんだろうけど…』
『カイトくん的には嘘つきたくないから、
そもそも嘘つかなきゃな状況になるのを避けたい
みたいなのもあるのかもだよ?』