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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第9章 柱稽古……とは?そして…


暗闇の中――。

飛羽は何も見えない場所を、必死に走っていた。

「……ここ、どこ……?」

壁も床も分からない。ただ、遠くから感じる不気味な気配だけが、飛和を導いていた。

「……無惨……」

飛羽は目を閉じ、呼吸を整える。

――いた。

「……あっち!」

刀を握り直し、気配のする方向へ駆ける。

やがて暗闇の先に、ぼんやりとした光が見えた。

「……無惨!」

飛羽が飛び込む。

そこには無惨がいた。

だが、その周囲には無数の肉塊のような触手が蠢いている。

「来たか」

「……あたしをここへ誘導したの?」

「そうだ」

飛羽は刀を構える。

「だったら、ここで終わらせる!」

踏み込んだ瞬間――。

ドクン。

「……っ!?」

身体に妙な違和感が走った。

無惨が目を細める。

「やはりそうか」

「何が……?」

「お前は、自分がこの世界の異物だと思っているようだな」

飛羽の顔が強張る。

「……!」

「お前が未来を変えれば変えるほど、私にとってお前は興味深い存在になる」

「……そんなの、知ったことかァ!」

飛羽が斬りかかる。

しかし、無惨の触手が一斉に襲いかかった。

「くっ……!」

飛羽は必死に斬り払いながら後退する。

その時――。

「――飛羽っ!!」

「……実弥!?」

確かに聞こえた。

暗闇の向こうから、仲間たちの気配が近づいてくる。

無惨が初めて、僅かに表情を変えた。

「……来たか」

飛羽は刀を握り直す。

「実弥が来るなら――まだ終わってない!」

暗闇の中、飛羽の刃が鋭く煌めいた。
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