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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第9章 柱稽古……とは?そして…


黒死牟との死闘を終えた直後――。

飛羽は荒い息を吐きながら、実弥と玄弥のもとへ駆け寄ろうとした。

「二人とも、大丈夫……?」

その瞬間。

――ズルッ。

足元の床が、突然崩れた。

「……え?」

「飛羽っ!!」

実弥が手を伸ばす。

だが、無数の触手のようなものが飛羽の身体へ絡みついた。

「なっ……!」

一気に引きずり込まれる。

「実弥!!」

「飛羽ー!!」

手を伸ばすも届かない。

次の瞬間、飛羽の目の前に現れたのは――鬼舞辻無惨。

「……お前か」

無惨は飛羽を見下ろし、冷たい目を細める。

「黒死牟を倒した人間……そして、私の知る未来とは異なる動きをする存在」

「……何、言って……」

飛羽は愕然とする。

――おかしい。

黒死牟との戦いも、自分がここにいることも、本来知っている未来とは違う。

そして今、無惨に目をつけられている。

「こんなの……原作と違う……!」

飛羽は歯を食いしばった。

「だったら――!」

刀を握り直し、無惨へ斬りかかる。

「酒の呼吸――!」

しかし――。

ガキィン!!

刃が無惨の腕に弾かれる。

「くっ……!」

飛羽は身体を捻り、再び斬り込む。

「まだ……!」

無惨の触手が迫る。

飛羽は紙一重で避け、床を蹴った。

「こんなところで……捕まってたまるかァ!」

無惨は飛和の攻撃を容易く躱しながら、冷静に観察する。

「興味深い」

「……っ!」

「お前がいることで、私の知る未来とは違う結果が生まれている」

飛羽の背筋が凍る。

「……あたしを、どうするつもり?」

無惨は薄く笑った。

「決まっている」

その瞬間、無数の触手が飛羽を取り囲む。

「お前には――もう少し私のために働いてもらう」

「ふざけんなァ!!」

飛羽は最後の力を振り絞り、無惨へ刃を振り下ろした。

――しかし、その刃は無惨の腕に止められた。

そして飛和の身体は、再び闇の奥へと引きずり込まれていった。
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