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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第3章 地獄の稽古と那田蜘蛛山




柱合会議の場。

飛羽が異世界から来たことを明かした直後、話題は禰豆子へと移った。

実弥が前へ出る。

「鬼が人を喰わねェだと? そんな話、信じられるかァ!」

実弥は自分の腕を傷つけ、血を禰豆子へ近づける。

禰豆子が必死に顔を背ける。

「……くだらねェ」

実弥が刀を抜いた。

「なら、これでどうだァ!」

刃が禰豆子の身体を貫く。

「実弥!!」

飛羽が叫んだ。

「何してんの!?」

「鬼を試してるだけだァ!」

「試すって、刺す必要ある!?」

飛羽は実弥の前まで歩み寄る。

「人を襲ってない禰豆子を、わざわざ傷つける必要なんてないでしょ!」

「飛羽、お前は甘すぎるんだよォ!」

「甘くて結構!」

飛羽は実弥を睨む。

「私がどれくらい実弥と稽古してしてきたと思ってるの!?」

「……あァ?」

「弱い奴を守るのも、強い奴の役目でしょうが!」

「…………」

実弥が黙る。

飛羽はさらに続けた。

「それに――」

禰豆子が血に耐えながら、決して実弥へ襲いかからない。

「ほら。禰豆子は人を襲ってない」

実弥は禰豆子を見つめる。

「……チッ」

刀を抜き、血を拭う。

「だが、俺はまだ信用しねェ」

「信用するしないは勝手。でも!」

飛羽は実弥の額を指で小突いた。

「次、私の目の前で無抵抗な子を刺したら、柱だろうが師匠だろうが関係なく説教するからね!」

「……お前、誰に口利いてやがる」

「実弥に!」

「開き直ってんじゃねェ!!」

柱たちがざわめく中、お館様は穏やかに微笑んでいた。

「ふふ……飛羽は、本当に実弥の継子らしいね」

「お館様ァ……!」

実弥は頭を抱えた。
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