第3章 地獄の特訓と兄の襲来と…
『っ!?』
飛羽にとって最悪なことが起きてしまった…救うつもりでいたのに救えなかった…
『君はきっと…自分を責めるだろう…しかし、それは君のせいではない…命を燃やせ…』
杏寿郎はそう言って目を閉じた…
上弦の参は日の出前に何処かに行ってしまった…
飛羽は落ち込んだ気持ちのまま…帰宅した。
縁側に座り…一人で酒を飲んでいた。
そんな状態の飛羽の隣に実弥は何も言わずに座った。
『救えなかった…拾の型に欠点があるなんて…知らなかった…あんなことになるなんてさ…マジで馬鹿…』
飛羽は溢れ出る涙が止まらなかった。
『なに泣いてやがる…』
『だって…知ってたのに救えなかった…』
飛羽は実弥の言葉に涙声で答えた。
実弥は飛羽の横に座ると…
『柱でさえ死ぬこともある…それが現実だァ…強くなれェ…』
『うん…で?答えは?』
飛羽は涙はどこへやった?と言いたくなるくらいのあっさりとした様子で言った。
『覚えてやがったかァ…』
実弥は頭を抱えながら言った。
『覚えてますけど?』
『俺の隣にいろォ…』
実弥はただそれだけを言った。
『あ、はい!』
飛羽は実弥の言葉に微笑んだ。