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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「そ、そんな際どいものは着けないわ…!」


「分かんないじゃん。好きな男にこういうのが好みって言われたら、合わせようとするのも恋なんじゃない?」


硝子はチラリとレジの方を見た。


先程まで隣にいた女性客が会計を済ませ、店を出るところまでを見送る。


店を出た先に五条くんの姿はなく、どこかへと逃げ去ったと分かっているのに


脳裏に浮かぶのは憎たらしいほどに満面の笑みの五条くん。


「じ、自分のものは自分で選ぶわよ…!」


同時に馬鹿馬鹿しい考えが浮かんで、払拭するように硝子の手にある下着を売り場に戻した。


「寧々、自分の好きな人がずっと自分を選んでくれる確証ってないよ。手に入れたいなら努力しなきゃだし、手に入れても取られないように努力しなきゃだし」


「…な、何の話「てことで、私これ買うね」


「えっ?」


硝子は私が戻した赤いセクシーな下着を手に取って、迷うことなくレジに向かった。


「こんな風に奪いにくる奴だっているだろうしね」


振り返りざま、硝子は意味ありげに言葉を投げた。


サイズ違いも合わせてラスト1着だったそれを、硝子は会計を済ませて自分のものにした。


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