第8章 違う人と任務
「寧々おねえちゃん、そう驚くでない」
「な、なまちゃん…っ!」
「全く…さとるおにいちゃんなぞ、此の姿の方がお気に召したような反応じゃぞ。すぐるおにいちゃんの術式によって、元通りに強くなっただけじゃ」
やっぱり…なまちゃんは、なまちゃんだ。
私の手に頬擦りをしたり、スカートの中に入ったり…、ス、スカートの中には…もう入って欲しくはないけど…っ、入りもしないだろうけど…っ
「これからもよろしくね、なまちゃん」
「無論だ。寧々おねえちゃんに怪我はさせない」
「…!どこで覚えたの、そんな言葉」
五条くんも夏油くんも、似たような言葉を言っていた。
まさか、なまちゃんまでとはね。
「…して、我が水攻めした雑魚共はどこじゃ?」
「「「あ」」」
不謹慎だけど、すっかり忘れていたわ。
なまちゃんと遊び呆けていたから、ね。
「あいつらなら、エレベーターに…「えれべーたー?この箱か?」
「ふむ…構造はよく分からんが、寧々おねえちゃん達は此の箱に乗って来たのだろう?」