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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




「たすけ…っ」


波は最後の言葉さえも飲み込んで、体の自由を奪った。


エレベーターはその状態になって、やっと上へと昇っていく。


「この水を操っているのが、大ナマズかもしれないね」


「はいはい、そういうパターンね。俺達が戻ってきたエレベーターに乗っても、同じことになるわけ?」


「エレベーター以外の緊急脱出口があるんじゃないかしら」


なんて冷静にしていられるのも束の間……


水位は私の膝まで上がってきた。


五条くんが呪物に封じられていた、ナマズの逆鱗に触れたのは間違いない。


かつて巨大地震を引き起こしたとされるナマズは、呪霊となってもなお、地面を大きく揺さぶった。


「うわっ!?」「危ないな…」


五条くんと夏油くんは、何でこの揺れの中を二本足で立っていられるのよ!?


「ーーっ!!」


持ち堪えようにも、大きく揺れる地面と激しく波立つ水面に足元をすくわれる。


転ぶ…!


に、任務の最中なのに…!


任務中は転ばないなんて抜かした口が、あんぐりと開く。


「きゃっ!?」


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