第7章 夏休みといえば
「もう少し上にズレてくれる?届かないわ」
「寧々、どこに触りたいの?ちなみに俺の触られたいところは〜「もぞもぞするけど動かないでね」
五条くんが上に移動してくれたお陰で、触れたいところに手が届きそう。
目を瞑ってくれてるお陰で、不自然に動いても怪しまれることはない。
服を脱いでいる私でも想像しているのかしらね?
「寧々、まだ〜?」
「まだよ、じっとしていて。心の準備をするから」
音を立てないようにベッドからじわりじわりと伸ばした左腕が、硬いものに触れる。
ようやく、ようやく触れた。
ぎゅっと掴んで離さない。
コレで…!
「もう待てない、寧々。俺が先に触っ「変態!」
「◎△$♪×¥&%#?!」
寝る前に暗記勉強をしようと、ベッド横のサイドテーブルに置いていた教科書。
五条くんが上に移動してくれたお陰で、確実に的確に、五条くんの急所に教科書の角を食い込ませることが出来た。
ぐっと押し込みながら、ぶん殴ることが出来た…!
「寧々っ!?それは聞いてな…っ!?」