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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




「えっ、話したいことって?」


「2人きりの場所じゃねーとダメだ。ここじゃ話せねぇ」


五条くんは怒りを押し隠したような、冷静になろうとしているような、とにかくいつもの五条くんじゃなかった。


夏祭りを楽しんでいた時はそんなことはなく、いつものおちゃらけた五条くんだったのに。


不自然なほど急に機嫌が悪そうな顔をしていた。


「下心はない。ただ…寧々に確認したいことがある」


苦虫を噛み潰したような表情を露わにする五条くんに、いつものような浮ついた気持ちは感じられなかった。


「楽しい思い出」に感じていたのは私だけだった…?


この時五条くんが私の手を離してもまだ、自分の手を固く握り締めていたことに気付けていれば……。


その拳に込められた五条くんの感情を汲み取っていれば……。


中身が小学生の頃から成長できていないのは、私の方だったのに。


五条くんを部屋に招き入れて、ドアを閉めた途端


「寧々、俺は心の狭い男だからさ」



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