• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




今日2回目の恋人繋ぎ。


転びそうになった私を想っての、五条くんの優しさだとは思うのに


強く、固く、握り締められた手が…痛い。


でもきっと、五条くんは気付いてない。


私がこの手を離したいと、色濃く思っていること。


心からの拒絶はなく、五条くんの体温を感じるのに、痛くて、痛くて……。


このことは五条くんに伝えてもいいのだろうか…。


あまりにも強い男性の力で潰すように握られていること。


五条くんの荒んだ感情が手にまで伝わっているみたいで。


……でも、どうして?


それ以降は特に会話が弾むこともなく、高専の門まで辿り着いた。


それでも五条くんは強く握りしめた手を離すことなく、寮まで進んでいく。


「今日は思わぬ形でお邪魔して悪かったね。楽しませてもらったよ。それじゃあ、また」


夏油くんはにこやかに微笑むと、一足先に部屋に帰った。


「私も楽しかったわ…五条くん、手を離して?部屋に戻れないじゃない」


「なぁ、寧々。寧々に話したいことがあるから、部屋まで着いていっていいよな?」


/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp