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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




「五条くん、バルス」


「目がぁ、目がぁーー!もう寧々しか見えないっ。花火とかどうでもいい」


こんなにも綺麗な花火を前にして、私の顔を覗き込むなんて…


「五条くんのアホ面には、心底うんざりさせられるわ」


そんな五条くんを置き去りに、多種多様な花火は夜空に晴々しく、煌びやかに咲き誇る。


連射連発された花火は目で追うのがやっとなほど、次々に咲き乱れていく。


最後に一段と大きい3尺玉がドカンとド派手に夜空を支配し、フィナーレを飾った。


まだ余韻で心臓がドキドキしている。


花火だけの余韻ではないことも分かっている。


心地の良いドキドキに全身を包まれて、五条くんに後ろから抱き締められたまま…


呪霊はゆっくりと地上に戻っていく。


「おかえり、ふふ、妬けてしまうね」


「火花が飛び散って、焼けてしまうかと思うくらい近くで見たのは初めてだったわ。貴重な経験をありがとう、夏油くん」


「サンキュー、傑。あとお前もありがとな」


五条くんは片手で呪霊の頭を撫でた。


その隙に五条くんから脱出し、呪霊から1人で飛び降りた……かった。


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