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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




ドンッと大きな音がして、夜空にパッと花が咲く。


視界を埋め尽くしていく大輪の花々。


エイの呪霊は打ち上がる花火とほぼ同じ高さに留まった。


音の衝撃なんて気にならないくらいに、目の前の花火に心を奪われる。


なんて、なんて綺麗なのだろう。


金魚よりもヨーヨーよりも色鮮やかで艶やかな花が、夜空に咲いては消えていく。


でも花火の音が外側から心臓に響いてくる以上に、体の内側からドキドキしてしまうのは…


「俺達が1番の特等席で見てるな。傑には感謝しねーと。まるで花火を独占してるみたいだ。…綺麗だな、寧々が」


「花火を見て!?」


五条くんがぎゅっと抱え込むように腕を回すから。


背中が五条くんの胸板にぎゅっと隙間なくくっ付いて。


心臓の音が背中越しに伝わってしまいそうで。


ドキドキするのに…あたたかくて。


触れているのは背中だけじゃない。


筋肉質な足に座ったところから、頼り甲斐のある腕に押さえられているところから…


耳元をくすぐる程近くで、低くて落ち着く声がする。


「見ろ寧々、人がゴミのようだ」


言っていることは最低だけど。


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