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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




1つのポイで誰が何匹掬えるか、実に子供染みた勝負が持ち上がる。


五条くんが会計を済ませ、いざスタート。


「どうせ掬うならデカいやつだろ」


「数で争うんだから、大きさなんて関係ないのよ」


「悟の優勝は有り得ないだろうね」


水槽を泳ぐ色とりどりの金魚たち。


固まって団子になっているところや、単独でゆうゆうと泳ぐもの、狙うべきは


群れと離れたところにいる、小さくて動きの遅い金魚。


「おいっ!ボスが獲れたぞ!!」


なぜか大物狙いの五条くんを尻目に、着々とお椀に掬い上げていく。


「まだ破れそうにないわね」


「勝負は私と寧々ちゃんの一騎打ちかな」


横では夏油くんが黒い金魚ばかりを掬っていた。


自分の髪やピアスと同じ色だから親近感でもあるのかしらね。


お椀に掬われたおびただしい数の真っ黒の金魚が、毒々しく見えるのだけど。


「あっ!!!」「あら…」「おっと」


ポイの紙が全員破れたところで、水槽に残った金魚は僅か。


私と夏油くんのお椀の中には、埋め尽くすほどの金魚が。


五条くんのお椀の中には、丸々とした巨体を誇る金魚ばかりが。


ぱっと見体積は同じに見えるけど、今回は数の勝負だからね。


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