第15章 ダブリスの獣たち
地下の扉が開き、数人の男が入ってきた。
サングラスを掛けた男が先頭にいるところをみると、彼がボスなのだろう。
男はアルフォンスくんの中身が空っぽなのを確認すると、
「俺はグリードってんだ。仲良くやろうや」
にやりと口の端を挙げた。
その時、手の甲にウロボロスの入れ墨があることに気が付き、私もアルフォンスくんも思わず声をあげてしまった。
「ん?これ、知ってるのか?」
「……中央でその印を持つ人物に会いました」
「ありゃ!中央の奴らと接触済みかよ!どいつだ?ラストのババァか?スロウスののろま野郎か?」
「エンヴィー、と呼ばれていました」
「また面倒くせえやつと接触したもんだな……」
眉間に皺を寄せるグリードは、中央で会った彼らとは違う雰囲気を持っているように感じる。
仲間、ではあるんだろうけど……。
「お兄さん達、悪い人?」
「お兄さんってぇ年じゃねぇ。いい人でもねぇかな」
グリードはゆっくりとしゃがむと、アルフォンスくんと目線を合わせ、じっとその目を見つめた。
何を考えているかわからない男に、私の警戒心が強くなる。
縄を解くために、バレないように手を合わせようとした時だった。
「魂のみで死ぬ事の無い身体ってのはどんな気分だ?」
「どうしてボクの事、知ってるのさ」
ずっと疑問だった。
路地裏で会った男もアルフォンスくんの中身を知っていたことに。
しかし、グリードの口からその答えが教えられた。