第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「お前なァ。いちいち可愛い顔すんじゃねェ」
不死川はお茶をぐいっと飲んだ。ひなたが愛しくてまた欲しくなってしまう。…落ち着け、俺は歳上だぞ。
「白玉食べて。好き? 」
「…好き…」
可愛い瞳で覗き込まれて、不死川はつられるように呟いていた。
「じゃ、はい!不死川さん! 」
「ンゴっ…」
もちもちのお餅が喉に詰まりそうだった。
…甘いな…彼女と過ごす日曜日は甘い。
二人で分け合って食べた後、窓の外を見ながらお茶を飲んでいると、ひなたは思い出したように言った。
「あっ、そうだ。見る?写真。お仕事の」
「ああ!見たい」
さっき話した、ひなたがモデルのお仕事をしている写真を見せる約束を思い出し、ひなたはソファーに置いていたショルダーバッグから、携帯を取り出した。
写真を出して見ている。不死川が横から覗くと、延々と続いていて、ひなたが沢山の仕事をこなしてきた事を知った。
「この辺くらいかな。最近のお仕事の写真とか記事とかあるから見てみて」
不死川に携帯を差し出した。
「うん」
ズラリ並んだ写真を一枚ずつ見ていくと、様々なファッションに身を包み、微笑んでいるひなたがいる。海外と思われる撮影場所もあり、不死川は興味深そうに眺めた。
「綺麗だな…。どの写真も」
「ありがと」
スタジオでポーズを取る姿、新作のウェディング・ドレスを着て華やかに微笑む顔、雪の中でコートに包まれているのはロンドンのブランドだ。
「全部記録してるのか? 」
ひなたも一緒に覗きながら頷く。
「事務所が送ってくれるの。記録にもなるし、見て私も勉強になるから」
「そうかァ。次はこうしよう、とか考えるんだァ? 」
不死川に寄り添うように近くで、ひなたは画面を操作する不死川の長い指先を見ていた。