第5章 陵南戦
雄「は本当花道の扱いが上手いなぁ」
高「それに関しての右に出る者はいねぇな」
忠「バスケのルールも完璧に覚えてるぜ」
洋「全部花道を思ってのことだろう…花道の扱いが上手いのも、ずっと花道のことを見てきたからだ」
雄「その一途さ尊敬するぜ」
忠「なかなか報われねぇけどな」
高「花道も鈍感だよなぁ。いっそのこと教えてやったら…」
洋「それはダメだろう。にはなりの気持ちがあるんだから」
忠「難しいねぇ」
4人がそれぞれ胸を痛めつつも、どこか温かい目でを見守る。
その間にも、赤木を中心に湘北は勢いを完全に取り戻し、
陵南の攻撃を次々と封じていく。
観客席では晴子の声が響いた。
晴「お兄ちゃーん!頑張ってー!」
その声が耳に届いた瞬間、花道はぎょろりと首を巡らせる。
花「いた!おお…私服もいい…三つ編みも…」
晴「桜木くん!」
晴子が両手を振り、笑いかける。
花道はその一言だけで全身に電流が走ったように浮き足立つ。
は…というと、
その姿を見ても落ち込んでいるわけではなく、
ただ静かに“試合そのもの”に意識が向いていた。
視線はコートへ、耳はボールの跳ねる音へ。
彼女の中で、湘北の勝敗がすべてになっていた。