第5章 陵南戦
ガシィッ!!
仙道の手からボールを奪い取った。
流「さぁ、行こうか」
低く、しかし確信めいた声。
流川親衛隊から悲鳴にも似た声が上がった。
「ふん!」
流川親衛隊「「「きゃー!流川くーん!」」」
晴「流川くん!!」
晴(かっこいい…でも、流川くんが力を発揮したのはちゃんの声があったから…)
花「流川ー!」
勢いそのままに流川はコートを駆け抜け、仙道に奪われた流れを奪い返すように切り込む。
そして——仙道が先ほどやったアリウープの“真似”をして、赤木へ絶妙なパス。
赤木の腕が力強くしなり、ボールは見事にゴールへ吸い込まれた。
「やったー!」
ようやく湘北に2点。
しかし、その点差はまだ17点——遠い。それでも、その一手は確かに湘北へ火をつけた。
歓迎ムードの中、花道が得点ボードへ歩み寄り、真剣な顔で点数をめくった。
花「ケチケチすんなよ今のは10点くらいだろ!」
と勝手にスコアをめくり始めた。
周囲がざわつく。
しかしすぐにが怒涛の勢いで走り寄った。
「花道!気持ちはわかる!今のは10点をあげたいダンクだね!でもどんな方法で入れても、あの線から内側で入れたシュートは2点なんだよ」
花「そ、そうか…」
「そうよ。じゃああの線の外側から入れたら何ポイント入る?」
花「3点!」
「そうよ!花道すごーい!!ちゃんとわかってるー!」
花「ま、まぁな!天才だからな!」
花道は胸を張り、どこか子どもみたいに得意げだ。
その二人の掛け合いを見ていたベンチ全員は、
心の中で一斉に同じツッコミを叫んだ。
(((当たり前のことだろーが……)))
だが、確かに湘北は“元気”を取り戻していた。