第5章 陵南戦
(それにしてもあれが仙道…中学時代のプレーは確認済み。でも中学の時と髪型が違うから全く気づかなかった…)
コートに視線を向けると、仙道が軽やかなステップでディフェンスをかわしながら動いていた。
その自然体のフォームに思わず見入ってしまう。
すると――
仙道はの視線に気づいたのか、目尻を下げてニコッと笑い、ゆるく手を振ってきた。
「!?」
反射的に肩が跳ねる。
頬が熱くなるのが自分でも分かり、慌てて顔をそむけた。
(な、なに!?手を振るな!手を!試合に集中しなさいよ!)
一方その頃、ベンチでは花道がムズムズと身体を揺らし、そろそろ出番だと言わんばかりに騒いでいた。
花「流川ー!変われ!」
は深いため息をつきながら花道のそばへ寄り、こっそりささやく。
「あらら…花道、ピンチを救うのが救世主よ?もっと流川がヘマして湘北がピンチになるのを待つのよ」
花「はっ…!なるほど…よーしお前ら!どんどんヘマしろ!」
彩「ちょっと!桜木が落ち着いたのはいいけど何吹き込んだのよ!」
「まぁまぁいいじゃないですか。やる気も保ちつつ落ち着いてくれたならそれで」
その直後――。
流川はゴールへ向けて果敢に切り込み、仙道に向き合う。
しかし一瞬の隙を突かれ、ボールをスッと奪われた。
「あっ!!」
仙「さぁ!行こうか!」
流「にゃろう…」
(仙道彰…やっぱり…彼は今…流川より上!)
その時、田岡監督の怒号が響いた。