第7章 インターハイ予選までの1週間
三「いつも俺たちのこと、特に桜木のこと応援してんのに、今日は全然声出さなかったじゃねーか。それに昼間泣いてたろ」
その指摘に、の肩がわずかに跳ねた。
視線が泳ぎ、言葉を探すように唇が揺れる。
「な、なぜそれを…」
三「ぶつかってきたの覚えてねーのか?」
「確かに誰かにぶつかった気が…あれ三井さんだったんですか!?」
三「そうだ」
「なんと……すみません…」
三「別に構わん」
一呼吸、間が空いた。
はしばらく黙り込み、それから覚悟を決めたように口を開いた。
「昼間泣いてたのはまた別なんですけど…花道に告白したんです」
三「な、なに!?」
驚きの声が、静かな体育館に少し大きく響いた。
「まぁもちろん、ダメでした」
そう言って、は俯き、フッと小さく笑った。
自嘲のような、どこか力の抜けた笑いだった。
三「…」
「それはいいんです。分かってたから。フラれることなんて覚悟の上でしたし」
三「じゃあなんで…」
問いかけに、はゆっくりと言葉を選ぶ。