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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第7章 インターハイ予選までの1週間


ー練習後ー
三「今日は何回やりゃいいんだ」

「え?あぁ、三井さん」

呼ばれて、ようやく意識を引き戻される。
の視線は少し宙をさまよっていた。

「そうですねぇ、バテるまで、ですね」

三「今日もかよ…お前も鬼だな…」

「誰のためだと思ってんですか」

三「桜木のためだろ」

その一言に、の表情が一瞬だけ曇る。

「…始めますよ」

三「え?あぁ…」

三(なんだ元気ねぇな…そういや昼間も泣いてたよな?桜木と何かあったのか?)

1on1が始まる。
だが、いつものような鋭さがない。

動きが一拍遅れ、ボールが簡単に三井の手に渡る。

一度だけではなかった。
何度も、何度も。

三「手抜いてんのか、こんなんじゃやってもやんなくても変わんねーぞ」

「すみません…」

は全力で動いているつもりだった。
それでも、体も心も噛み合っていない。

三「5分休憩したらまたやるぞ」

「はい」

は壁際に座り込んだ。
三井は何も言わず、体育館を出ていく。

「はぁ…」

深く息を吐く。

(なんなんだろう…このモヤモヤは。三井さんにも怒られちゃうし…何よりこんなんじゃ予選前に迷惑だよね…でもどうしたらこのモヤモヤは消えるの??)

「はぁ…」

ため息ばかりが増えていく。

三「ため息ばっかりついてんじゃねぇ」

いつの間にか戻ってきていた三井が、の前に立ち、
「ほら」と飲み物を差し出した。

「くれるんですか?」

三井は無言で頷き、少し間を置いて口を開く。

三「桜木となにかあったのか?」

「え…」

その一言に、胸の奥がきゅっと締め付けられた。
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