第7章 インターハイ予選までの1週間
ー練習中ー
はコートの端に立ったまま、視線だけを花道の背中に向けていた。
「…」
(今まで通りか…なんでだろう…それを望んでいたはずなのに、モヤモヤする…)
胸の奥に、言葉にできない違和感が残ったまま消えない。
声を出そうとしても、喉の奥で何かが引っかかる。
彩「ほらもっと声出してー!」
選手に向かって言う彩子の声が体育館に響く。
彩「どうしちゃったのよ。今日全然桜木花道のこと応援しないじゃない」
はハッとして顔を上げた。
「あ!す、すみません…花道ー!!頑張れー!!」
少しだけ大きな声を出す。
けれど、その声はどこか空回りしていた。
彩「??」
彩子は首を傾げる。
彩(何かあったのかしら)
は、胸に残るモヤモヤを抱えたまま、その日の練習を終えた。