第7章 インターハイ予選までの1週間
は、もちろん午後の授業にまったく集中できなかった。
(洋平が……私を、好き……)
頭の中で、水戸の言葉が何度も反芻される。
"つらい思いさせたり、泣かせたりしない。お前が好きだ"
思い出すたびに、胸の奥がざわついた。
あの真剣な目。逃げも誤魔化しもない声。
(洋平が……私を好き。でも私は花道が好き……)
しばらく机に突っ伏したまま考え、やがて顔を上げる。
(よし。ちゃんと花道に告白しよう。思い立ったら即行動!今日の放課後にしよう!!)
決意は、驚くほどあっさり固まった。
その隣で――
流(なんでこいつは一人で照れたり焦ったりしてやがる……さっき俺にあんな怒って、どっか行っちまったたくせに)
横目での様子を盗み見ながら、流川は内心落ち着かなかった。
流(でも……あのままってのは、イヤだ)
昼休みの出来事が、胸に引っかかったままだ。
言葉が足りなかった。
伝えるべきことを、ちゃんと伝えられていない。
流川は、放課後に謝ることを決めた。