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僕だけを見つめて【スラムダンク】

第6章 リョータ・三井復帰


木「お前は根性なしだ…三井…お前はただの根性なしじゃねぇか!根性なしのくせに、何が"全国制覇"だ!夢みさせるようなこと言うな!」

三「木暮…」

その名を呼ぶ声は、怒りでも嘲りでもなく、
かすかに揺れていた。

「はぁっ…」

は、思わず息を詰め、木暮の姿に涙を滲ませた。
夢を語ることすら許されなかった人の痛みが、そこにあった。

三「昔のことだ!もう関係ねぇ!」

木「……関係ないなんて言わせるもんか」

静かだが、確かな怒り。

木「赤木と違って、俺のような選手には、全国制覇なんてまるで遠い夢物語のような話だった。そんなチャンスに巡り会えるなんて思っても見なかった」

一言一言が、重い。

木「しかし、お前と赤木の2人のプレーを見た時、バスケをやってて初めて身震いするような予感がしたんだ」

体育館の空気が、過去の記憶で満たされていく。

木「だが…お前はバスケ部から去り、俺の夢も消えた。赤木だけじゃ無理だしな。そう諦めていたら流川が入り、宮城も戻ってきて、今年再びチャンスが巡ってきたんだ」

横で花道が「俺を忘れてる!」と騒ぎかけるが、赤木が無言で制した。

木「あの陵南との練習試合も負けたとはいえわずか一点差。ほんとに今年こそはと思っていた矢先、三井、お前が2年ぶりに現れた」

声が、次第に荒くなる。

木「俺から夢を奪った張本人が今度はバスケ部を潰しにな!お前は、何度俺から夢を奪えば気が済むんだ三井!なんとか言えよ!三井!」

感情が爆発する。
握りしめた拳が震えていた。

三「くそがー!」

叫びとともに、三井は木暮を投げ飛ばした。

鈍い音が床に響く。
だがその衝撃よりも重く、体育館に落ちたのは――
「まだ終わっていない」という事実だった。
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