第6章 リョータ・三井復帰
彩「だめだよ!!相手にしちゃ!」
三井の口端がゆっくりと吊り上がる。
三「お前か。ずいぶん威勢がいいな。竜、あいつはお前にやるよ。好きにしろ」
竜と呼ばれた糸目の男が唇を吊り上げ、指をクイッと曲げて挑発した。
宮「おい!他の部員には関係ねぇだろ!やめろ!」
堀「うるせぇ!しつけぇよおめぇは!」
堀田が乱暴に宮城の髪を掴み上げる。
宮城の顔が苦痛で歪む。
堀田の腕に引き上げられた宮城へ、三井はニヤリと笑った。
その口元には、本来あるはずの前歯がなかった。
「わ!歯抜け!」
その瞬間――
三井の頭突きが宮城の顔面にめり込んだ。
宮「ぐうっ!があっ!がおおっ…」
鼻から鮮血が滴り落ちる。
堀「おらっ!」
堀田は髪を掴んだまま、さらに宮城の頭を無理やり上げた。
宮「ぐぅ!がぁ!」
「りょーちん!!」
花「こらぁ!てめぇ、女男!」
宮「よせ!花道!」
花「ぐっ…」
宮「よせ…」
「どうして…」
つぶやきは震え、悔しさで胸をかきむしられるようだった。
三「ふっふふ、そうだよな、宮城。自分のせいで出場停止とかくらっちゃイヤだもんなぁ。なぁ、宮城よ」
その言葉が落ちた瞬間、
体育館全体がざわりと音を立てて揺れた。
"出場停止"
その一言が、宮城の縛られた理由をすべて物語っていた。