第6章 リョータ・三井復帰
三「ふふふふ、体育館でバスケ部が暴力事件。バレりゃ公式戦出場停止。下手すりゃ廃部ってこともあるよな」
“廃部”の二文字が落ちた瞬間、床が軋むほど、湘北全体がざわりと揺れた。
彩(汚い男…)
「…」
三「折れねぇな。お前の歯は。あぁ、手が痛ぇ」
その時、先ほどタバコを落とした男、鉄男が無言で歩み出てきた。
彼の手には、金属が鈍く光るモップ。
鉄「三井」
鉄男は無造作にモップを差し出し、先端の金属を宮城へ向けるように指をさして示した。
三「なるほど…」
三井は受け取ったモップをゆっくりと持ち上げる。
その姿には、親切心も悪びれもない。
ただ“壊したい男”の気配だけがあった。
刹那――
空気を切り裂いて、三井の腕が振り下ろされる。
しかし、それは届かなかった。
は一歩も迷わず前へ出て、身を盾にしようと身体を構えた。
だが、それより速く――
花道がモップを受け止め、
流川は堀田の手をねじ上げて宮城を解放していた。
花「、危ねぇだろ」
「花道…」
胸がきゅっと縮む。
心配してくれた――♡
それだけで一瞬、声にならない喜びがこみ上げた。
花「たいがいにせい、コラ」
三「うっ」
花道は三井から乱暴にモップをひったくる。
流川も堀田の腕を完全に振りほどき、宮城を守るように立った。
宮「花道!流川!!」
三「なっ、なんだ?えぇ!?バレてもいいのか、お前ら、廃部だぞ!」
花「うっせぇそんなもん!」
バキッ、と花道はモップを完全に折り砕く。