第6章 リョータ・三井復帰
宮「ところが一個上に赤木のダンナという恐ろしい先輩はいるし、チームは弱いしな。何度やめてやろうと思ったか…。」
宮城は遠くを見るような目で語った。
宮「あれは西高との練習試合だった。点差がかなりあった。でもどんな負け試合だろうと彼女は必死に応援してた。そんな彼女の姿を見て俺は決めたんだ!バスケに命をかけるって。」
試合の喧騒、体育館の湿った空気、必死で声を張り上げる彩子――
まるで昨日のように鮮やかに思い出しているのだろう。
そう話す目には、固い決意が宿っていた。
宮「俺がチームを強くして試合に勝って、それで彼女が笑ってくれたら最高さ」
「うぅ…」
胸と目頭がじんと熱くなる。
“好き”という気持ちだけでここまで真っ直ぐ頑張れる宮城を、は自分に重ねた。
宮「はぁ…チッ、てめぇらなんかにつまんねぇ話を…笑いたきゃ、笑いやがれ」
照れ隠しのように顔をそむける宮城へ、花道が真剣な表情で言い放つ。
花「分かる!」
その言葉に、宮城がわずかに驚いた目をする。
「笑ったりなんかしない!」
拳を握りしめて言うの声も震えていた。
胸の奥から込み上げてくるものをどうしようもなく、視界がかすかに滲む。
宮「うん?」
花「分かるぜ、その気持ち…」
「私も大分かり…ぐすっ…」
の頬を伝う涙に、宮城は思わずブランコから転げ落ちそうになった。
そして少し考え、口を開く。