• テキストサイズ

僕だけを見つめて【スラムダンク】

第5章 陵南戦


彩「あと25秒!」

体育館の空気が一気に張りつめた。
湘北はボールを奪えず、焦りだけがコートを駆けめぐる。

「時間がない!もっと当たって!ディフェンスタイトに動いて!」

声が震えている。
それでも彼女は必死に、選手たちを前へ押し出そうとしていた。

越野がボールを掴んだその瞬間――
勝ったと思い込んだのか、軽率にパスを放ってしまった。

越「――!」

赤木の分厚い手が、そのパスを断ち切るように掴み取る。

「ゴリ先輩!!」

叫びと同時に、流川が風のように走り抜ける。
仙道がその背を追いかけるように加速した。

赤「流川!」

赤木のパスが鋭く飛ぶ。
だが、勢いがありすぎてゴール下のラインを越えそうになる。

流川はギリギリでボールを掴んだ。
その視界に、背後から迫る影が映る。
即座に判断し、ノールックで後方へパスを放つ。

流「げっ…」

花「ナーイスアシスト!流川!」

そこにいたのは――誰でもない、桜木花道だった。

「花道!」

ボールを受けた花道は、一瞬の迷いもなくレイアップへ跳んだ。

木「桜木!」

赤「むちゃはよせ!」

床を蹴る音、風を裂く音。
そして――

シュッ

見事にゴールへ吸い込まれた。

一同「うわぁ…」

「花道…すごい…」

声が震えた。
胸の奥の熱が、視界を霞ませそうだった。

だがその一方で、と流川の視線は、もう次のプレーへ向いていた。

陵南の選手たちが、すでに速攻へ走り出している。

「あ…油断しないで!!」

流「まだだ!」

流川がすぐに走り出す。
湘北の選手たちも追いすがるように後を追った。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp