第5章 陵南戦
仙「ふー…さーて…行くぜっ!」
その瞬間、空気が震えた。
仙道がスピードを一段、さらに二段と上げる。
流川が食らいつき、花道が必死に横からカバーに入る。
だが仙道は――笑っていた。
強者が本気を出した証拠。
しかし、仙道のシュートを花道が――
赤木のハエ叩きのように叩き落とした。
バシィンッ!!
「は、花道!!!」
(ダメだどうしよう…花道が…カッコ良すぎる!!)
視界が一瞬真っ白になるほど、胸が一気に熱くなる。
その隙に流川がスリーポイントシュートを放つ。
――美しい放物線。
ズパァンッ!!
一点差。
ベンチも観客席も沸き上がる。
流川はの方を見る。
褒められると思った。
だが――
は目をハートにして花道だけを見つめていた。
流「んだよ…」
拗ねたように眉を寄せ、そっぽを向く。
それでも周囲は流川のスーパーショットに最大限の歓声を送っていた。
そんな中、安田がファウルを取られ、笛が響く。
ピーッ!
は、その音でようやくふっと正気に戻った。
「あ…」
(一点差になってる…流川がスリーポイント決めたんだ…んでヤスさんがファウル取られたのね…大丈夫…大丈夫よ…行ける…!!)
目に宿る光は、強烈な“信頼”と“期待”に満ちていた。