第19章 インターハイ予選へ
澤村side
清水の珍しい激励と
花澄の可愛すぎる激励に胸を打たれた部員達が膝から崩れ落ちて泣き喚く
「ちょっと何コレ収拾つかないんだけど‥!」
あまりのカオスな状況に月島が声を上げる
「クソっ‥澤村ぁぁあ‥‥」
「クソっ‥バレー部‥クソっ‥‥」
ハッと気がつくと恨めしそうに体育館の扉を握りしめる
他の運動部男子達
目の前には横断幕
掌の中には思いのこもったお守りと手紙
手紙は今見たら絶対また泣いてしまうから
家に帰ってから読むことにして
2人のマネージャーの気持ちをしかと胸に受け止めて前を向く
「一回戦 絶対 勝つぞ!!!」
「ウオオオス!!!」
田中が西谷を持ち上げて
日向が両手をあげて飛び上がる
地鳴りのように響く全員の声に若干月島と山口
清水が引いているが
花澄も 『おー!!』
と嬉しそうに拳を掲げている
全員の絆がグッとキツく結び直された気がした
「俺‥‥花澄と付き合ってたのか‥?」
「ノヤっさん‥俺が花澄の彼氏だったのかもしれねぇ‥」
部室の中でお守りと手紙を手にした田中と西谷はまだボロボロと涙を流してるし
「花澄さんっ‥‥俺っ‥ガンバリマスッ‥!!」
「こんなん反則だべ‥」
日向もスガもその場で手紙を読んで泣き出すし
旭も普通に泣いてるし
月島も感情が出ないように努力はしているみたいだが
時折手紙とお守りをじっと見つめて固まって
部室の中もそれはもうすごいことになっていた
『大地お待たせ!帰ろっか!』
「おー!帰るか!」
ようやく帰り道
花澄の家の前について向かい合う
「このお守り‥作るの時間かかったろ‥手紙だって‥ましてや全員分‥‥横断幕もびっくりした‥他にも色々準備あっただろうに‥‥ほんと、ありがとな」
感謝の言葉を口にしながら
すでにまた涙が込み上げてきそうだ
ユニフォームの準備だけじゃなく
当日の持っていくものや出場校のデータ集め
普通に学校の宿題とか家のこともあるのに
俺たちの事を思って準備してくれたのだと思うと
どうしても熱いものが込み上げてきてしまう