第1章 悲劇
私はラミちゃんを救いたいと思った。
「ローちょっと待ってて。」
そう言って、バケツの水を持ってきた。
「ロー、聞いて。奴らに見つからない方法は、死体に身を隠すしかない。賢いローなら分かるでしょ?ラミちゃんは私が助け出す。だからなんとしてでもローは逃げて。こんな事があって誰も頼れなくなるかもしれない。でもラミちゃんを救えるのはあなただけ。医者になって、珀鉛病を治す手だてを探して!」
私はバケツの水を被った。
「そんな事したらシズが…!!」
「私は大丈夫。だからお互い生きてまた会お!」
ローは私を掴んで首をフルフルしていた。
そんなローを私は抱きしめた。
「ロー、愛してる。」
そう言ってローから離れて火の中に身を投げた。
「シズーー!!!」
最後にローの叫びが聞こえたが、振り返らずに火の海に身を投げた。
そして、ラミを無我夢中で探したが、見つからなかった。
もう火の手が上がり、もう出ないと私の命が危なかった。
(ロー、ラミちゃんを救えなかった、ごめん。)
そう思いながら、病院の窓から飛び出した。
そこで着地を失敗してしまった。
その瞬間、私の意識は途切れた。