第12章 *File.12*(R18)
「……」
やっぱり前言撤回したい!
景光の体力に付き合ってたら、私の身体が壊れる!
「そんな可愛い顔をしても、まだ離さないよ。まだまだ雪乃が足りない」
何時かも聞いたセリフ。
「……」
私は景光チャージ完了しました、よ?
「雪乃を抱いて初めて知ったよ」
「……」
あれから更に何度か果てた後、続きを聞きたいような、聞きたくないような。
「オレにこんなに性欲があったなんて、ね」
「可愛い笑顔で言うセリフではありません」
「ホントのことだし」
「オヤジ臭いし」
自覚があるなら、セーブして。
「男の三十前後って、こんな感じじゃないのか?」
「ゼロに陣平、班長。みんな同級生。一度直接聞いてみてはいかがでしょう?」
女の私には、理解しかねます。
「……」
「ふふふ」
眉を寄せて、困った顔。
三十路の男がこんなに可愛い方が、 反則でしょ。
「雪乃の方こそ、オレより年上なのに狡いよ」
「どう狡いの?」
「抱いても抱いても止まらなくなるぐらい、可愛い」
「それは狡いじゃなくて、景光がエッチなだけです」
普段の景光は、誰がどう見ても好感度抜群のカッコ可愛い草食系男子なのに!
実は草食系どころか、ガッツリ肉食系じゃん!
「雪乃の身体ほどじゃないよ」
「んっ!」
素肌の上を、景光の指先が慣れた手つきで滑る。
「ほらね?」
「!」
私だって知らなかったわよ。
自分の身体がこんな敏感だなんて!
ああ、でもきっと。
「私に触れて抱いてるのが他の誰でもない、景光だから、だよ」
「…雪乃」
「うん?」
「もう止まれない」
「な、なんで?」
「キミはホントにオレを喜ばせるのも上手いよね」
「?」
のも。って、何?
指先で前髪をよけるとチュと音を立てて、額にキスをされる。
「それも何時も直球ど真ん中」
「??」
一体、何の話?
「さあ、有言実行といこうかな」
「へっ?」
もしかしなくても、『絶対寝かせない』ってヤツですか?
「いいよね?」
挑戦的なその笑顔が、ちょー怖いんだけど。
拒否権無いの?!
私を射抜くその瞳にゾクッと身体が震えたのと同時に、唇が深く重なった。