第12章 *File.12*(R18)
「「……」」
一体、私の身体はどうしたの?
自分で訊ねたいぐらい、今日は何時も以上に敏感なのよ!
景光がいない間、変な物を食べたり飲んだりもしてませんからね!
「オレとしては嬉しいけど」
「かっ、感想なんかいらない!」
しっかりと伝わっちゃうのよ、このヒトには!
「ますます寝かせられなくなった」
「……」
ハナからそのつもりだったくせに。
「このまま、止める?」
「止めてもいいよ」
人間には、睡眠と休養は大切です。
視線で言いたいことがしっかりと伝わったらしい。
「やっぱり却下」
「自分で言い出したくせにっ、あ、んっ!」
サラッと返したら、挿ったままの腰を思いっきり何度も激しく打ち付けられる。
ぐちゅっ、ぐちゅんと、独特の濡れた水音が、やけに耳に響いた。
「絶対寝かせない」
「…っや、ンッ!」
真っ直ぐに私を見つめた景光の瞳の奥に、確かに激しく光る何かが見えた。
「……ひ、景光っ…も、ヤ…だっ!」
「…くっ……はぁ…ッ」
どれだけ疲れ果てていても、この激しい息遣いを聞いてしまったら身体の奥がキュンと疼いて止まらない。
私のこの身体で感じてくれているこの声を、もっともっと聞きたいと、本能が囁く。
この身体も心ごと、 全ての意識を奪われる。
私だけの景光でいて。
何時もどんな時も、傍にいても離れていても。
「ッ、もっ…だめーっ!!」
激し過ぎる律動に身体が悲鳴を上げて意識が飛びそうになるけど、景光はそうはさせてくれなくて、身体が何度もビクビクと跳ねた。
「…くッ!…っハァ、ハァ…ハァ」
「……」
ああ。
今この瞬間なら、死んでも悔いが残らない。
私のナカで果てた後、倒れて来た景光の広い背中を抱き締めながら、ふとそんなことを考えた。
今まで景光に数え切れないぐらい、こうして抱かれて来たのに。
汗ばんだお互いの肌に触れ合って、一番奥まで重ね合って、お互いに乱れた呼吸を整えて。
時にはお互いに素直になれずに、意地を張って。
それでも心の何処かは、確実に満たされて。
この時間は、私には幸せなかけがえのない時間には変わりない。
誰にも譲れない、景光への想い。
「ふふ」
「…雪乃?」
普段でも色気のある声をしてるのに、更に掠れて色気が増幅され、身体の奥にキュンと響く。