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*名探偵コナン* ILOVE… *諸伏景光*

第10章 *File.10*(R18)


「これでやっとまた、二人で暮らせる」
「う、うん」
「これからも、ウチに戻って来ないつもり?」
「早く戻りたい。一人なんてヤダ。何時まで経っても、景光がいない淋しさはなくならない」
「…オレも」

あの日まで、それがオレの日常だったはずなのに。
疲れ果ててやっと家に辿り着いて玄関を開けても、明かりは消えたまま真っ暗で、静まり返った人気の無い部屋に、どれだけの淋しさと虚しさを感じたか。
どれだけ雪乃の存在を、キミの温もりを求めたか。
キミがあの家を出た、あの日から毎日。
そう思わなかった日は、そう感じなかった日は、一日たりともない。

「うん」
「今度こそ、雪乃が幸せにならないとね」
「…私?」
「キミは何時も、自分のことは一番最後だから」
「私は…景光が生きていたら、それでいい」
「だったら、オレは雪乃の傍にいなくてもいい?」
「それは絶対ヤダ!」
「雪乃の一番の幸せは何?」
「私の…一番の、幸せ?」

ほら。
そんなこと、一度も考えたことがないって顔。
キミは何時だって、自分以外の誰かを幸せにすることばかりに一生懸命なんだ。

「そう。他の誰でもない、雪乃の一番の幸せは?」
「ずっと…」
「うん」
「景光の傍に、いたい」
「よく出来ました。雪乃の一番の幸せは、オレが叶えるよ。オレにしか出来ないこと、だから」
「…だったら、景光の、一番の幸せは?」
「前にも言ったけど、オレの幸せは雪乃、キミがオレの傍で何時も笑ってること。これから先、何があってもずっとだよ。もう、一生離さないから覚悟して。長い時間待たせてしまった分も、オレは雪乃を幸せにしたいんだ」

生きている限り。
この魂が消滅しない限り。

「絶対に、離さないで。もう二度と、景光と離れたくないの」
「約束する」

雪乃の涙で震える声を掻き消すように、再び柔らかな唇に重ねた。


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