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【hrak】Word HERO!!【男主】

第5章 本当の入学初日


「緑谷悪いけどちょっと離れるな」

「うん、僕なら大丈夫だよ」

放心状態のような爆豪の肩をポンッと触れてから相澤の方に向かった。

「言葉、お前治癒系の能力を使うな。お前にとっても負担は大きいんだろう」

「いやでも!あのまま放っておくのも」

「自分でまだやれると言ったんだ。…いいな」

「……わかった」

「話は以上だ」

相澤から解放された一心はみんなの所にとぼとぼと帰った。

治したい気持ちと相澤の言葉にグルグルと頭が回る

「お、戻ってきた〜!何言われたんだよ〜しょぼくれちゃってさ〜」

黄色髪のチャラ少年はウリウリと話しかけてくる。
のだが何も反応しない一心に少し慌て出す。

「ほ、本当に大丈夫か?!どうした〜?」

「お、上鳴が泣かせた!」

「泣かせてねぇわ!!」

黄色髪のチャラ少年は上鳴と言うらしいが、赤髪少年に茶化される。

「ん!!!」

そんな二人にガバッと抱き着く。

「「ちょ!?!?」」

ギュゥゥゥゥゥゥ!!!

((あばばばばばば?!?!?!))

二人の頭が混乱する中、二人からガバッと離れる。

「いやぁ!ごめんごめん急に!!もう大丈夫だからありがとな!!」

いつもの満面の笑みを浮かべる。

「あ、ウン全然…ゼンゼン…ゼンゼン…」

「だ、だだだ大丈夫だ!!」

((なんかめっちゃいい匂いした…!!))

「んじゃ!!残りの種目も頑張ろうな!!」

「あ!名前、俺!上鳴電気!」

「俺は切島鋭児郎!よろしくな一心!」

「よろしくな二人とも!」




そしてさっきの光景を見ていた緑谷は……

ガクガクガクと全身を震わせていた。



…………………。


その後、上体起こし、長座体前屈、持久走となんら問題なくクリアしていったその頃には男子全員と女子数名の名前が分かるようになった。
結局フワフワ個性の持ち主の子の名前を聞けずじまい、緑谷に記憶の事を告げる暇もなく

全種目が終了した。

緊張感で全員の空気がピリピリとしている

「んじゃ、パパッと結果発表」



相澤がボタンを押すと全員の名前が順位順に表示される。

一位 言葉一心
二位八百万 百
三位轟焦凍

………以下略





最下位は……




(緑谷出久……)

本人の顔を見てみると絶望した顔をしている。

(そんな顔をしなくても…お前はさ…勝ち取ったよ)
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