第5章 本当の入学初日

「ちなみに除籍は嘘な」

（（（（？！？！？！？！））））

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

不気味な笑みを満面に浮かべながらそう言う相澤

「「「「はぁあああああ？！？！」」」」

「あんなのウソに決まってるじゃない……ちゃんと考えれば分かりますわ…」

八百万はそう言ったけど



「……する気だったよ」

一心は小さくボソッと呟いた。

「それにしても言葉さんには参りましたわ。私も精進してまいります」

「んじゃ！ 俺は追い付かれないようにもっと頑張る！！」

八百万の言葉にニヒヒッと笑った。



相澤はこれで終わりだと告げ、教室にカリキュラム等の資料が置いてある事と緑谷にリカバリーガールの所に行けと言って早々にグラウンドを去っていった。



…………………。

再び更衣室

「……ッ！！」

指に力が入ってしまったのか痛そうな声を上げる緑谷

「緑谷大丈夫か？ 着替え手伝ってやろうか？」

「えぇぇええ？！？！いやいやいやいや大丈夫大丈夫！！」

（そ、そそそそそんなことされたら死んじゃう！！）

「そっか！！遠慮せずなんでも言えよな」

「うん！」

その後会話が止まったので各々着替えをする。

（ってか、あぢぃ…タンクトップも汗かいて気持ち悪いし……）

「それよりも一心君は凄いね！！一位も取っちゃってそれに身体もすごい柔らかかったし僕なんか全然だめあああぁああ”あ”あ”あ”あ”！！」

「え？！どうした？！？！」

「な、なんでた、タタタタタンクトップ脱いでるの？！？！」

「いや、汗かいて気持ち悪くて…え、なんかごめん！！」

叫んだのち緑谷は目を逸らしっぱなしだ。

（み、緑谷……き、嫌われた？！そんなに俺の体見苦しい？！？！汗臭いか？！）ガーーーンッ！！

「皆！！どうしよう！！緑谷に嫌われた！！」

バッ！！と振り返ると全員バッ！！と目線を逸らした！！

「なんで？！？！」

「クソが！！さっさと服着ろ！！風邪引くぞボケが！！」

「……うん」ｼｭﾝ…

新しいタンクトップをゴソゴソと着る。


そこにいる全員は思った

（（（（次元が違いすぎやしないだろうか））））

……と

「……着たよ」

全員ホッとしながら一心の方を見てみると

（（（（落ち込んでる！！なんならちょっと泣きそうになってる！！））））