第19章 オビトを釣ったつもりが…
「…ま、こんなところか。」
「まぁ、前提が曖昧ですしね。どうしたって打てる手も少なくなりますよね。」
「そうだね。じゃ、その前提を検証してみよう。」
「はい。」
私達は写輪眼を開いて両手を繋ぐ。
次いで、私から先生へチャクラを流して、先生のチャクラを掴んだ。
「行くぞ。」
「了解です。」
先生の眼が、写輪眼から万華鏡へと形を変えていく。
開ききったところで私の斜め後ろを凝視しだし、先生のチャクラは急速に眼へと集まっていく。
とっ散らかりそうなチャクラは、私のチャクラで抑え込むと、即座に正しい道筋へと流れていく。
ふと、術の発動場所を振り返ると、ずずず、と重い動きではっきりとした渦巻きが現れていた。
その中心には僅かに虚空が垣間見えてて、そこに手を入れれば引きちぎられるんだろうなっていう感じがする。
「術は問題なく覚えられましたね。」
「そうだな…。ま、でもまだ修練を重ねないとね。だって、お前のチャクラも結構使ってるでしょ。」
「そうでもないですよ。でも、チャクラコントロールの精度が上がればニ、三回くらいは発動できそうじゃないですか?」
「理想はね。今は一回でも厳しいよ。」
「まぁ、焦らずいきましょう。ところで様子はどうですか?」
「まだ異常は出てないよ。」
「とりあえず、この術の精度を上げつつ、オビトと同じように扱えるように訓練してみませんか?」
「オビトは…時空間移動を使うのか。」
「はい。どこにでも自由自在に出入りできます。その仕組みはよく分からないですけど。」
自分が知ってる場所なら何処でもOKなのか。
視認した場所なら知らなくてもOKなのか。
それとも、飛雷神みたいに何かしらの目印があるのか。
色々考えられると思うんだ。
「私も瞬間移動は出来るし、同じ写輪眼だから、やって出来ないことはないと思いますよ。」
「…あわよくば自分も会得しよう、と?そう上手くいくの?」
「そういうのは、やってみてから考えるものですよ、先生。」
折角、チャクラを掴める特技があるんだもの。
使わにゃ損損、ってね!
にんまりと笑うと、呆れたような感じになりつつも、楽しそうに笑う先生。
「なら、やってみようか。」
「お願いします。」
こうして特訓が始まった。